腰痛には、「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」などの「骨性腰痛」と呼ばれる腰痛や、原因がはっきりわからない「慢性的な腰痛」などがあるといわれています。腰は上半身と下半身の中間で身体を支える重要な場所とされているため、猫背など悪い姿勢を続けていると腰に痛みが生じる場合があります。
インナーマッスルは「姿勢保持筋」とも呼ばれる正しい姿勢を保つために重要な筋肉とされています。インナーマッスルが鍛えられていると、腰に負担の少ない正しい姿勢を維持しやすくなります。
インナーマッスルを鍛えて正しい姿勢を維持することが腰痛の改善に繋がる
腰痛の改善に繋がるインナーマッスルの重要性
インナーマッスルを鍛えて普段から姿勢に気をつけていると、腰痛の予防や改善に役立つとされています。
腰のだるさや腰の痛みは、長時間のデスクワークや車の運転を行う方などに生じやすいといわれています。椎間板ヘルニアなどのように骨に異常がある場合はもちろん、運動不足や普段から姿勢が悪い状態が続くと、腰などの筋肉に過剰な負担がかかるため痛みが生じることがあるとされています。
腰に負担がかかる姿勢
背骨には24の椎骨、仙骨や尾骨があるといわれています。そして、背骨の椎骨がゆるやかなS字カーブを描いた状態が正しい姿勢といわれています。
長時間のデスクワークや運転などで身体が前傾姿勢になっていると、背骨のS字に歪みが生じる場合があるでしょう。背骨の腰の部分は腰椎といわれ、上半身を支えたり動いたときの衝撃を和らげたりするクッションとしての働きをするとされます。
通常では腰椎は背骨の中でも前側に湾曲した部分ですが、猫背などで肩が前に出ていると、腰椎の並びが歪みんで湾曲が減る恐れがあります。こうして腰椎に歪みが生じていると、背骨が正常に働くことができないため、腰の痛みが生じやすいといえるでしょう。
インナーマッスルが腰を支える
腰椎に歪みが生じる姿勢は、背中や腰をかがめた状態とされています。特に、パソコンに向かっているときやソファに座っているときなどの座っている場合には、いつのまにか長時間にわたり腰を丸めてしまっている場合が多いでしょう。
インナーマッスルには、腰椎に歪みが生じないように腰を安定させる働きがあるとされています。背筋や腹筋など、身体の表面に近い場所にあるアウターマッスルには姿勢を維持する働きがあまりありません。
お腹の深い部分にあるインナーマッスルが「コルセット」のような働きをしているため、インナーマッスルを鍛えると腰の負担が減って腰痛の予防•改善が期待できるでしょう。
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